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オラトリオオデッセイピンナップ3人
オラトリオオデッセイピンナップ3人
16モル♪

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担当VC

SS
 祭りの空気は暗い世相を反映することもなく暖かく色を灯す。
 そんな中アルミア・ソーイは、幼馴染であるナバル・ジーロンをこの祭りに誘うことを決意する。
 それまでにどれほど葛藤したことか! 服は地味すぎないように。かといって派手なものは似合わないから――。
 そうだ、この前買ったふわふわのストールをまこう。地味な色だけど手触りもよくおしゃれなものだ。
 ナバル君がうらやましそうにしてたら、まいてあげてもいいかも。このふわふわを楽しまないのはもったいない。
 それから、あのお店に行って――。
 足はいつの間にかスキップなんて踏んでいる。はしゃぎすぎかなとはおもうけれど、心が踊るのだからしかたない!
 ぴこぴこと赤いしっぽ髪が揺れるのがみえた。ナバル君だ!
「ナバ……」
 名前を呼ぼうとして、そこで声がきえていく。
 ナバルの隣には女がいた。え、なんで?? 
 アルミアは目の前のことがまるで遠い宇宙でおきたことのように理解できない。
「ふ~、寒いな」
「寒イ、けど、ナバルが貸してくれタ、コートぬくぬク!」
 エイラ・フラナガンはこの冬空にいつもどおりの姿でナバルの前に現れたのだ。あわててナバルは風邪をひかせるわけにはいかないとお古のコートをエイラにプレゼントしたばかり。いわゆる彼コート。
「まったく、エイラは……しかたないな」
 ああ、その女エイラっていう名前なんだ。
「くちゅん」
「おい、こっちにくっつけよ。そしたら温かいだろ?」
 ナバルはまるで兄妹に対するような気安さでエイラを引き寄せる。
「あったかイ!」
「お、みろよ。エイラ。雪が降ってきたぞ。きれいだなあ」
 そう、そうなんだ。ナバル君。へえ。そうなんだ。
 女となかよくて楽しそう。ふーん。
 アルミアの声はまるで寒空のようにこわばっている。足は氷の精に呪われたかのように動かない。
 どんどん、二人の背中が遠くなっていった。
SS担当ST
  

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