MagiaSteam アトリエ詳細



フルール・ド・プランタンピンナップ2人
フルール・ド・プランタンピンナップ2人
17モル♪

原寸画像
大きい画像

担当VC

SS
「受け取れ」
 言ってミモザの花束を押し付けるのは非時香・ツボミ(CL3000086)。
 ぼふっとアーウィン・エピの胸の羽毛にこすれていくつかのミモザの花が落ちるほど乱暴になってしまったことに、そうせざるを得ない自分にツボミは舌打ちしそうになる。
 もっと可愛らしく渡す方法だってあった。そんな自分を想像すると顔はもっと赤くなるし、眉間にだってシワが寄っていく。
「お、おう」
 どうせ、このミモザの花の色が『黄色』い意味もあのぼんくらにはわかるまい。
「受け取ったな?」
「ああ、うん。ありがとう?」
「なんだその疑問系は!」
「はい、ありがとう!!」
 怒鳴り声に反応してアーウィンの羽角が後ろ向きに縮こまる。
「落とすなよ! いいな?」
「ツボミ先生俺のことどうおもってんだ。せっかくもらったんだから落とすわけないだろ。ちゃんと家に飾っておく……とムサシマルが悪戯しそうだけど」
 ツボミの眉間のシワが少し深くなる。彼のお目付け役はたしかにあの小娘ではあるが仲がいいのが気になる。というかアーウィンはおろか自分までからかってくることが目に浮かぶ。
「と、とにかく返品は不可能だ」
 これ以上はもう無理と、ツボミは踵を返そうとすると。
「ツボミ先生。ほら」
 ぽんと渡されたのは小さな包。
「大したことないけど、甘い菓子だ。チビどもが一番よろこぶやつ。
 最近先生忙しそうでつかれてそうだからな。俺さ、こんな風に誰かになにかを自分の金で買って渡せるようになった。
 きっとそれは先生たちのおかげだと思うぜ」
 だめだ。顔がにやける。
 ツボミはがっと包を受け取るとその顔を見られないように走り出す。
「絶対返さないからな! ……あとありがとう」
 最後のお礼は小さな声過ぎてきこえなかったかもしれない。
「わかってるっつの、そんな急いで走るとこけるぞ」
 あ、こけた。
 アーウィンがしかたないなという顔で近づいてきた。
 逃げなきゃ。
SS担当ST
  

ギャラリーへ戻る