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マリアンナさんは温泉に行きたい



●身と心を癒しに行こう
「みんな、温泉に興味はないかしら?」
 シャンバラ皇国との決戦が終わって数日後、マリアンナ・オリヴェル(nCL3000042)が自由騎士達に向かってそんなことを言い出した。
「うん、まぁ、行きたいみたいなんだよ」
 隣に立つパーヴァリ・オリヴェル(nCL3000056) も、妹を横目にそう言った。
 アデレードでのことである。
 現在、マリアンナとパーヴァリは自由騎士となり王都にも入れるようになったが、仮の住まいはまだアデレードにあった。
 そこで、マリアンナが知り合いの漁師から温泉について聞いたのだという。
 岸が切り立った崖になっている部分があり、そこを船でぐるりと回ると、船でしか入れない洞窟があり、その先に湯が沸き出ている地下温泉がある。
 とのことだ。
 しかもありがたいことに天井部分は吹き抜けになっていて、日中であれば洞窟の中だというのにかなり明るいらしい。
「ねぇ、みんなで一緒に行ってみない? 漁師さんが興味があるなら連れてってやるって言ってたの!」
 言うマリアンナの瞳は、興味の光でキラキラ輝いていた。
「私、温泉っていうの行ったことないの。大きなお風呂みたいなものなんでしょう? みんなで言ったら楽しいと思うの。ねぇ、どうかしら?」
 グイグイ来る。
 マリアンナ、やたらグイグイ来る。
 隣に立ってるパーヴァリが明らかに困ってるレベルで。
「シャンバラとの戦いも終わったし、みんな疲れを癒す機会が必要だわ。だから、ねぇ、温泉に行きましょう。みんなで!」
 パンと手を打って、彼女はさらにグイグイ来る。
 兄に意見を求めないのは、すでにマリアンナの中では行くのが決定事項だからだ。
 ちなみに、自由騎士の一人が「二人だけで行ったらどうだ?」と提案してみた。
「え……」
 途端に彼女の顔から笑みが消え、大切にしてきたもの全てを一瞬で失った者の表情になった。
 端的にいうとイ・ラプセルに流れ着いた時の彼女の顔だ。
 ――あかん。
 自由騎士達は悟った。
 彼女の中で、自分達と温泉に行くというのはそれだけ重要なことなのだ。どんだけ楽しみにしてんだよ、とは言ってはいけないのだ。
「みんなで楽しむのも、いいんじゃないかな」
 半ば妹の制止を諦めたパーヴァリが、優しい笑顔でそう告げる。
 まぁ、シャンバラとの戦いも大変だったし、疲れも癒したいし。
 とゆーわけで、海中温泉に行くことが決まったのだった。


†シナリオ詳細†
シナリオタイプ
イベントシナリオ
シナリオカテゴリー
日常α
担当ST
吾語
■成功条件
1.マリアンナとパーヴァリと海中温泉に行って身も心も癒す
別名、FXで全財産を溶かしたときの顔。
はいどーも、吾語でごぜーやす!

今回は長かったシャンバラとの戦いが終わったんだぜ慰労会だぜ温泉だぜイェーイ!
な、シナリオをお送りいたします。

なお、このシナリオでは、
「みんなと温泉に行きたみ」+「初めての温泉」+「やったねシャンバラ壊滅だ!」
などの要素によりマリアンナさんのテンションがハジけております。
当社比10倍くらいテンション高いですので、ちょっと構ってやってください。
パーヴァリさんは保護者枠です。テンションはいつも通りです。

なお、この温泉は混浴なので水着着用前提となります。
デケェし広いので泳げたりもします。

同行者がいる場合はプレイング冒頭に【】で区切って名前を入れてください。
ヨウセイ兄妹に構ってくださる方はその旨、プレイングに記載をお願いします。

食べ物、飲み物の持ち込みは自由です。
もちろんお酒だってOKです。

戦場の思い出を語らうのもいいでしょう。
これからのことを考えるのもいいでしょう。

しっとり、じっくり、ハジけて、はしゃいで、どんな楽しみ方もOK!
自分なりの楽しみ方で温泉を楽しんでください!
状態
完了
報酬マテリア
1個  0個  0個  0個
13モル 
参加費
50LP
相談日数
7日
参加人数
21/50
公開日
2019年05月10日

†メイン参加者 21人†

『帰ってきた工作兵』
ニコラス・モラル(CL3000453)
『桃尻ヨウセイタイフーン』
モニカ・シンクレア(CL3000504)
『英雄は殺させない』
マリア・スティール(CL3000004)
『我戦う、故に我あり』
リンネ・スズカ(CL3000361)
『蒼光の癒し手(病弱)』
フーリィン・アルカナム(CL3000403)
『命を繋ぐ巫女』
たまき 聖流(CL3000283)


●温泉に、来た!
「わきゃあ!?」
 早速だが、マリアンナが溺れた。
「何をしているんですか、あなたは」
 バッシャバッシャと暴れるマリアンナを、『赤竜落とし』リンネ・スズカ(CL3000361)が救い上げて足のつく場所まで連れていく。
「はしゃぎすぎですよ。全く」
「ううう、こんな深いなんて思わなかったのよ……」
 すっかり頭まで濡らしたマリアンナが、うなだれつつ言い返した。
「いきなり泳がないでしばらくは浸かっているといいでしょう。温泉は良いものですよ? 浸かっているだけで様々な効用がありますからね」
「そ、そういうものなの? お風呂と同じような感じね」
「っていうかお風呂ですよ?」
「ええ! こんな広くて深いのに!?」
 皆を温泉に誘った当人が、まずそこにびっくりしていた。
「そんなことも知らなかったのね、マリアンナ」
 近くにいた『極光の魔法少女』モニカ・シンクレア(CL3000504)が、クスクス笑いながら近寄ってきた。
「な、なによぅ……! モニカだって泳いでるじゃない!」
「これだけ広ければ泳いじゃうわよ、ねぇ?」
 モニカがリンネに同意を求める、が、白狼のケモノビトは肩をすくめるのみ。
「さて、どうでしょう。体が温まることは確実ですが」
「ふ~ん? ……それにしても」
 ジロジロと、モニカが輪廻を観察する。
「何ですか?」
「せっかくの水着を着れる場面なのに、ちょっと素っ気なくない?」
 リンネが着ている水着は、動きやすさを重視した簡素なものだった。
 対して、モニカはフリル付きのビキニといういでだちである。
「そちらが派手なのでは?」
「そんなことないわよ。ねー、マリアンナ~」
 と、モニカが今度はマリアンナを味方につけようとする。
 しかし、当の相手は別の友人と話をしていた。
「本当に景色が奇麗だわ、ここ! 誘ってくれてありがとう、マリアンナ!」
 『ピースメーカー』アンネリーザ・バーリフェルト(CL3000017)であった。
「そんな、いいのよアンネリーザ。私もみんなと来たかったから!」
「ちょっと~、こっちを無視しないでよぅ!」
 背後から、モニカがマリアンナを強襲した。胸部、鷲掴みである。
「ひやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?」
「デカァァァァァァァァァイッ! 説明不要!」
 腕をバタつかせるマリアンナ。
 興奮のままにモミモミしちゃうモミカ。もとい、モニカ。
 それを遠めに眺めているリンネと、
「何を、しているかー!」
「あばー!?」
 低空飛行からのドロップキックでモニカを迎撃するアンネリーザ。
「何してるの? ねぇ? 何してるの? こっちは水着の見せ合いっことか楽しみにしてたのに、話ブチ壊してくれてさ!」
「フ……、なかなかの傑物だったわよ。モニカはお尻派で、自分のお尻が至高だけど、その信念がちょっとグラついたわね!」
 怒るアンネリーザに、モニカは見せつけるように手をワキワキさせた。
「そ、そんなに……」
 アンネリーザは息を呑んで、マリアンナを見た。
「……ア、アンネリーザ? どうしたの?」
「え、そういえばマリアンナのって、触ったことないなーって」
「えっと、えっと、その、す、素敵な麦わら帽子ね!」
 誤魔化そうとするマリアンナだが、アンネリーザの目が猛禽のそれだった。
「せっかくの温泉だもの、楽しいこといっぱいしましょう!」
「やーめーて――――ッ!!?」
 バシャーン! ビシャーン! ズバシャーン!
「ああ、戦いで疲れた体に湯が染みますねー」
 近くで上がる水しぶきを気にせずに、リンネは温泉を堪能していた。

●一方そのころ、兄は
 パーヴァリは海の波の音を聞きながら、下半身だけを湯に浸からせていた。
「よー、おにーさん。隣、いいかい?」
「君か。別に構わないけれど、水着は着ていないのかい?」
 寄ってきたのは『果たせし十騎士』マリア・スティール(CL3000004)だった。
 彼女はその矮躯をタオルでくるんで温泉に入っていた。
「んあー? あー、なんかこっちのが楽だったからよー」
「……君らしい返答だね」
 さして気にする様子もないマリアに、パーヴァリは苦笑する。
「しかしまー、元気だねぇ。妹の方は」
 マリアが眺めた先で、また盛大に水柱が立った。
 マリアンナが、他の自由騎士と共に騒いでいるせいだった。
「いや何とも、恥ずかしい限りだよ」
 パーヴァリがさらに苦笑を強める。
「二人だけで行ったらどうだつったときのあいつ。あんな顔するとはなぁ」
 実はそれを言ったのはマリアであった。
「僕も、妹があそこまで死にそうな顔をするとは思ってなかったよ」
 兄も息をつき、妹の方を見た。
「マリアンナって、実はあんな感じなのか?」
「……そうだね。小さい頃はよく笑う子だったかな。あれが素だよ」
「ふぅん」
 と、マリアが相槌を打ったところで、スイ~と浮き輪に乗った『紅の傀儡師』マグノリア・ホワイト(CL3000242)が二人の前に流れ着いた。
「やぁ」
「マグノリアか、熱くないかい?」
「熱いね。でも、この程度なら、まぁ、何とか……」
「ギリギリってツラしてやがるな」
 口元に笑みを浮かべるマグノリアの強がりを、マリアが容赦なく看破した。
「僕のことはいいじゃないか。それよりも、何の話をしてたのかな?」
「マリアンナのことを、ね」
 聞いて、マグノリアはパーヴァリの見ている方へ視線を向けた。
 バッシャーン。またしても上がる水柱。
「……なるほど。楽しそうにしてるようで何よりだね」
「あー? まぁ、そういう言い方もあるっちゃあるかー?」
「いいじゃないか。これだけ広いんだ。誰かの迷惑になるわけでもないし」
 言ったのは、瓶を片手に寄ってきたヨーゼフ・アーレント(CL3000512)だった。隣には『花より──』デボラ・ディートヘルム(CL3000511)の姿もある。
「パーヴァリ様、楽しんでますか?」
 言って、彼女は持ってきたコップに飲み物を注いで差し出した。
「これは?」
「果実のジュースですよ」
「僕もいただいていいかな?」
「ええ、もちろんです」
 デボラは笑ってマグノリアにもコップを差し出した。
「ジュースかよー、酒はねーのかよー」
「酒ならワタシが持ってきているが、君はジュースでいいだろう。ほら」
 ヨーゼフが酒瓶を近くの岩場に置いて、マリアにジュースを渡す。
 マリア以外の四人は温泉のふちの辺りに並んで座ると、ジュースを一口。
「いかがですか?」
「おいしいよ、デボラ。ありがとう」
「よかったです」
 パーヴァリの答えを聞いて、デボラがにこりと笑った。
「改めて、はじめましてになるなオリヴェル殿。妹御は随分お元気なようだ」
「恥ずかしい限りだよ」
 ヨーゼフに、パーヴァリはそう言って笑うしかなかった。
「いや、いいことだと思うぞ? 色々大変だろうが、今は楽しむべきだろう」
「そうそう、僕もそれには同感だよ。今くらいは楽しむべきさ」
 マグノリアがヨーゼフに賛同して深くうなずく。
「――ええ、そうですね。本当に、これからは大変なことばかりでしょうし」
 デボラが言うと、パーヴァリが静かに目を伏せる。
「ジョセフ・クラーマー様、でしたかしら? 彼のように、元シャンバラの民の中にもアクアディーネ様の祝福を受ける者も出てくるでしょうし」
「感情を抜きにすれば、それは喜ばしいことだ」
「感情を抜きにできるワケねーだろ」
 マリアがブッ刺してきた。
「いや、その通りではあるが、何というか、もう少し手心を……」
「どう言い繕ってもマリアの言う通りだよ。感情を無視することはできない」
 言いかけたヨーゼフに、しかしパーヴァリが先にそう断言してしまった。
「同じ国の民になったからと流せるほど、僕たちが歩んだ歴史は軽くない。少なくとも、僕自身はそう思っているよ」
 他の誰でもなく、これまでヨウセイを率いていたパーヴァリがそれを言う。
 その言葉の重みを皆が察し、口を閉ざす。
 しかし、そんな中でマグノリアだけは軽く笑って、
「でも、皆でここに来れたことはうれしいことだよね」
「……ああ。そうだね。間違いなく」
 言われたパーヴァリが、口元をほころばせて柔らかく笑う。
「ご心境、複雑だとはお察ししますが、歩み寄ることはできませんか?」
 問いかけるデボラ。
 パーヴァリはジュースを飲み切ると一息ついて、
「歩み寄らなきゃいけないことは分かってるさ。何とか、やってみるよ」
「そう思ってくれているなら幸いだ。さぁ、こっちも飲んでくれたまえ!」
 ヨーゼフがパーヴァリのコップに酒を注ぐ。
「ありがとう、いただくよ」
 シャンバラ皇国を打倒することはできた。しかし、問題は山積している。
 だが今だけは、皆が言う通り楽しもうと思うパーヴァリであった。

●温泉野郎共の挽歌
「マリアンナ嬢、楽しんでいるかね」
「ええ、テオドール。とっても楽しんでいるわ!」
 『達観者』テオドール・ベルヴァルド(CL3000375)に声を掛けられ、マリアンナは笑顔でそう答えた。
「そうか、そうであれば何よりだ」
「テオドールは泳いだりしないの?」
「私はここでゆっくりさせてもらうよ。君は遊んできたまえ」
「うん、そうさせてもらうわ!」
 マリアンナはうなずくと泳いでいった。
 それを見て、テオドールは小さくため息をつく。
「まだまだ頭の痛い話は多いが、今くらいはそれを忘れるのもいいだろう」
 ――と、うなずく彼の背後に迫る影二つ。
「「おい」」
「む?」
 テオドールが振り向くと、そこには『黒衣の魔女』オルパ・エメラドル(CL3000515)と『本音が建前を凌駕する男』ニコラス・モラル(CL3000453)がいた。
「何かね、君達」
「今、マリアンナと話しただろ?」
「今、マリアンナの近くにいただろ?」
 何か、変なことを尋ねられた。テオドールは困惑する。
「そ、それが何だというのかね?」
「「どうだったんだよ?」」
「…………何がかね」
 話の流れがまるで理解できず、テオドールはさらに困惑を強めた。
 すると、オルパが「はぁ~~~~~」と盛大にため息をついた。
 さらに、ニコラスが「どうしょもねぇな」とばかりに肩をすくめた。
「何なんだね、エメラドル卿、モラル卿、何を言いたいのだ!」
 疑問よりも先にムカっ腹立って、テオドールが語気を強めた。
「「何って決まってるだろうが!」」
 それに負けず劣らず、二人も声を大きくして、
「「おっぺぇのことだよ、おっぺぇの!」」
「君達は何を言っているんだ?」
 テオドールは真顔になった。
「だからおっぺぇの話だっつってんだろうが!」
 ニコラスが拳を強く握りしめる。
「いいか、ここにいるレディちゃんたちはほぼ全員水着なんだぞ、水着! 布一枚に抑圧された柔肌が生み出す丸みを、ここじゃ見放題なんだぞ! 構造上無防備にさらされる太ももに、弾むほどの弾力とふにゃらかした柔らかさを両立するおっぺぇを、金も払わず見ることができるんだぞ! これぞ男の本懐、この世界に俺が生まれてきた意味、温泉湯煙旅情ってモンだろうが!」
「君は何を言っているんだ」
 テオドールは冷静だった。
「だってのに! 今回最大の目玉であるマリアンナ嬢ちゃんのおっぺぇを見るためにわざわざリュンケウスの瞳とラッキースケベを活性化してきたってのに! 嬢ちゃん、バッシャバッシャしすぎて全然おっぺぇ見えねぇんだよ!」
「君、メタ発言はやめたまえ」
 テオドールは冷静だった。
「分かる、分かるぞニコラス! お前の無念」
「君もか、エメラドル卿」
 テオドールは冷静だった。
「何を言うんだテオドール殿! ここでは合法的に女性の水着姿を堪能できるんだぞ? それを楽しまずして何が温泉なものか!」
「それは温泉の醍醐味の九割を投げ捨てている発言だろう」
 テオドールは冷静だった。
「温泉で! 混浴で! 水着なんだぞ! こここそまさに理想郷! 俺達ヨウセイの楽園はここにあったんだ! 新しい生命力が満ち溢れてくる!」
「満ち溢れすぎて出してはいけないものを出さないようにな」
 テオドールは冷静だった。
「っつってもよー、お前だって間近で見てたんだろ、嬢ちゃんのおっぺぇ」
「む。そうだな。なかなかに豊かに実っ……、何を言うのかね!?」
 テオドールは冷静じゃなくなった。
「「や~い、むっつりアゴヒゲスケベ~」」
「肉体的特徴を攻撃するのはやめたまえ! アゴヒゲお洒落ではないか!」
「「むっつりスケベは否定しないと?」」
「あ」
 マヌケは見つかったようだな。
「いや、そういう疚しい気持ちがあったワケではなくてだな……!」
 と、テオドールが慌てて自己弁護を行おうとした、とのとき、
「キャア!」
 鋭い悲鳴。声からしてマリアンナのものだった。
 野郎三人が見ると、彼女はまた温泉の深いところに行って溺れたようだ。
「マリアンナ!」
 叫んだのは、彼らの中の誰でもなかった。
 近くにいた『鋼壁の』アデル・ハビッツ(CL3000496)が飛びつき、そしてマリアンナの身体を抱えて浅いところまで彼女を運ぶ。
「大丈夫だったか、マリアンナ?」
「ケホッ、コホ……! ア、アデル……、ありがとう」
「はしゃぐのも分かるが、泳げないのならあまり深いところには行くなよ」
「う、うん。ごめんなさい」
「しょげる必要はない。楽しんでいるのならば、それが一番だ」
「――うん!」
 うれしそうにうなずき、マリアンナはまた友人のところに戻っていった。
 手を振って見送るアデルは、直後に自分の手を見る。
「……そういえば、彼女を抱きしめてしまった形になるのか」
 何故だろうか。助けたはずなのに申し訳ないことをしたような気分になった。
「おい」
「おい」
「おい」
 そして、背後よりそんなアデルを呼ぶ三人。
「ん? 何だろうか?」
 振り向くと、そこには負のオーラを背負ったニコラス、オルパ、テオドールがいて、何やら凄まじい目つきでアデルを睨んできていた。
「役得だな、アデルさんよぉ!」
「俺達の楽園に異端はいらないぞ、アデル殿!」
「私もああいうのはいかがなものかと思うよ、ハビッツ卿」
 三人に口々に言われて、アデルは思った。
「俺は、何か悪いことをしてしまったのか?」
 ンなワキャない。
 男の嫉妬とは、かくの醜いものなのであった。

●まだ続くよ、おっぺぇの話!
 『黒炎獣』リムリィ・アルカナム(CL3000500)は隣で温泉に浸かっている『蒼光の癒し手(病弱)』フーリィン・アルカナム(CL3000403)のことをジ~~~~~~~~~~~っと見つめていた。
「…………リムちゃん、何でこっち見てるの?」
 途切れることのない義妹の視線に、フーリィンはそう尋ねる。
 すると、リムリィは、
「ういてる」
「え、何が……?」
 フーリィンが首をかしげるので、リムリィが浮いてるものを指でつついた。
 おっぺぇだった。
「きゃわぁ!!?」
 フーリィンが驚きに声を上げる。
 だがリムリィは、おっぺぇをつつくのをやめなかった。
「やわらない」
「ちょ、リムちゃん……、くすぐ……ッ、や、やめ……! ……ぁン」
「オイ変な声出すな。さすがに離れたくなる」
 そこにいたもう一人の義兄弟、『私立探偵』ルーク・H・アルカナム(CL3000490)がそっぽを向きつつ居たたまれない声を出した。
「そ、そんなこと……、言われてもォ……」
「いいなー、いいなー」
 身悶えするフーリィン、つつくリムリィ、背中を向けるルーク。
 家族の絆は今、おっぺぇによって破壊されようとしていた。
「こんにちはー!」
 マリアンナがやってきたのは、そんな地獄絵図展開中のことであった。
「あ、マ、マリアンナさん~!」
 これはチャンスとばかりに、フーリィンが彼女の近くに移動する。
 リムリィのツツキがスカッと空振りした。
「……えっと、遊んでた最中だったりしたかしら?」
「いえいえいえいえいえいえいえいえいえいえ! 別に別に別に別に!」
 フーリィンのかぶりを振る速度は、残像ができるレベルであった。
「ね、リムちゃん! ね!」
「あそんでなかった。たわむれてた」
「遊んでたのね」
「たわむれてた」
 譲ろうとしないリムリィだった。
「で、あの、あの! マリアンナさん!」
「は、はい? 何かしら?」
 バシャバシャとしぶきを散らしつつ、フーリィンが近寄ってくる。
「実は私、前からマリアンナさんとお話ししてみたくて」
「じつはそうだったみたい」
「そうなの? 嬉しいわ! 私も、フーリィンのことは気になってたの」
「本当ですか!?」
 今度こそ飛び上がるフーリィン。
 ひとまず、おっぺぇによる家族の終末は回避されたようだった。
「やっと、終わったんですね。……戦争」
「ええ。みんなのおかげで、終わったわ。勝って、終われたのよ」
「がんばった」
 むふー、とリムリィが腕に力こぶを作る。
 だがフーリィンは、そんな義妹の頬を軽くなでて、
「ここ、少し前まで傷が残ってたんです。今はきれいに消えてますけど……」
「おねえちゃんだってきずあった」
「ありましたけどぉ、もう消えてます~」
 そんな義姉妹二人のやり取りを、マリアンナは微笑ましい気持ちで見つめた。
「あの二人を、どう思う」
 これまで話に加われずにいたルークが、ここで加わってくる。
「そうね。頑張ってくれたんだなって、感謝しかないわ。あなたにも」
「俺については、仕事だよ。あの二人はどうかは知らないが、俺はそうだ」
「それでもいいわ。私は勝手に感謝するから」
「どうぞお好きに。……ま、今回は仕事の結果を見ておきたくて参加したが」
「その結果は、どんな感じだったの?」
 問われて、ルークは口元にニヒルな笑みを浮かべて、
「悪くはない。毎回こうなら、何も文句はない。そう思える程度にな」
「そう。……よかったわ」
 と、マリアンナも釣られて笑ったそのとき、胸に違和感。
「こっちもういてる」
「え? え?」
 リムリィが、マリアンナのおっぺぇをつついていた。
「ちょ、リムちゃん……?」
 フーリィンが凍り付いた。
「…………」
「あの、リムリィ? 何で無言で私の胸をつついてるの? リムリィ?」
「つんつんつんつん」
「声を出せばいいとは言ってないからね!?」
「リムちゃああああああああああああああああああああん!!?」
 目の前で繰り広げられる第二の地獄絵図に、ルークはスマートに背を向けた。
「やはり、ここに来たのは失敗だったか?」
 そんな風に思う彼の後ろで、マリアンナの悲鳴がこだましていた。

●あるケモノビトの心配
「ふはぁ~、これはなかなかにいい湯ですなぁ~」
「お~、周りは騒がしいが、こりゃゆっくり浸かってたいな~」
 さて、温泉の奥の方では『南方舞踏伝承者』瑠璃彦 水月(CL3000449)と『ラスボス(HP50)』ウェルス ライヒトゥーム(CL3000033)が二人揃って首までしっかり沈みながら温泉を堪能していた。
「こうしてあっしが温泉を堪能できるのも恩人殿のおかげですなぁ~」
「あ~? 何だいきなり」
 しばし満喫したのち、瑠璃彦がウェルスに向かってそんなことを言う。
「あっしが流れ着いたときのことを思い出してただけですぞ」
「ああ、あのときなぁ」
「恩人殿に助けていただかなければ、あっしはどうなっていたか……」
 思い返して、瑠璃彦は温泉の中なのに空寒さに身を震わせた。
「まぁ、おまえは時々俺の店も手伝ってくれるし、よくやってると思うぜ」
「恩人殿にそう言っていただければあっしも嬉しい限りで」
 男二人、他に誰が割って入るでもなく会話を交わし合う。
 そして――ウェルスが切り込んだ。
「で、本題は何だよ?」
「はて、本題とは?」
「遠回りはやめろよ。回りくどいぜ。……何が言いたいんだ?」
 指摘すると、瑠璃彦は観念したように息をついて、ウェルスのことを見る。
「先の合戦の折、あっしは恩人殿をチラと拝見したのですが……」
「ああ」
 ここで、一拍の間。
 瑠璃彦は一度息を呑んでその言葉を彼へと向ける。
「恩人殿の背中に、夜叉を見ましたぞ」
「……ヤシャ?」
「怪物のことですぞ」
 瑠璃彦は、そんなとんでもないことを言い出した。
「オイ、待て待て、俺は見ての通りただのケモノビトだぜ?」
「分かっておりますぞ」
「だったら何でイブリース化なんぞ……」
 言いかけるウェルスへ、瑠璃彦は神妙な面持ちで首を横に振る。
「そういったものではなく、ヒトのまま怪物に成り果てるもののことですぞ」
「…………」
 ウェルスが黙り込む。
「心当たりがおありのようで」
 瑠璃彦が言うと、彼はさらに横を向いて目を逸らした。
「……だったら、何だってんだ?」
 声は、一段低くなっていた。
「今は別に。ただ、今のあっしの言葉、心に留めておかれますよう」
「うるせぇな。……俺は自由騎士だよ」
「その言葉、信じますぞ」
「ああ、いいぜ。俺も、お前の言葉は覚えておくぜ」
 会話は、そこで途切れる。
 ウェルスは小さく舌を打った。
 そう、瑠璃彦の言葉に心当たりはあった。
 戦っている最中、どうしても考えてしまうのだ。
 何故、もっと気楽にヤらないのか。と。
 感情に任せて殺し、犯し、奪う方が絶対に楽だ。そして気楽だ。
 亜人が歩んできた歴史を振り返れば、少しくらいの暴虐は許されるだろう。
 そんな思いが、ウェルスの中には根付いていた。
 許されるものではないと、自分で理解はできているものの。
「全く、ままならねぇもんだ」
 そう言って、ウェルスは頭も湯に沈めてしまう。
 残念ながらここでは頭を冷やすことはできそうになかった。

●お前、そういうトコだぞ
 悩めるケモノビトがいる一方で、『革命の』アダム・クランプトン(CL3000185)は温泉に入らず腕を組んで考え込んでいた。
「どうしよう、エルシーさん! 僕は今、悩んでいる!」
「……どうしたの?」
 同行している『緋色の拳』エルシー・スカーレット(CL3000368)が、首を傾げつつ彼を見やる。
「ここ、水着の女性いっぱいいるじゃないか!」
「まぁ、そうね。そういう場所ですものね。ねぇ、マリアンナさん?」
「え? う、うん、そうね」
 たまたま近くを通りかかったマリアンナが、いきなり同意を求められてちょっと慌てながらもなんとかうなずく。
「それだよ! それが僕は恥ずかしいんだ!」
「「……何が?」」
 水着の女性二人、意味が分からず問い返す。
「いいかい、僕は男だ!」
「「そうね」」
「だから女性の水着姿とか、その、見ると正直、照れる!」
「「ウブ……」」
「だけど騎士として、彼女達をエスコートしないのは間違ってる気がする!」
「「その騎士道は正しいのかしら?」」
「あと!」
「「うん」」
「僕、キジンでも特に鎧装が重たい方だから!」
「「うん」」
「お湯に浸かったらもう浮かんでこられない気がする!」
「「あ~……」」
 納得する水着の女性二人。
 そして、そろそろエルシーが飽きてきた。
「わぁ、マリアンナさんの水着、可愛いわね!」
「そんな、エルシーこそ、とってもきれいよ。肌の色に、白が映えて……」
「本当! 嬉しいわ! って言っても、選択肢、これしかないんだけどね」
「だからいいんじゃない! 素敵よ!」
「そ、そこまで言われると悪い気はしないわね……」
 女性二人がキャッキャしている横で、アダムはまだ悩んでいた。
 女性達へのエスコート。
 これはいい。やるならやるで、きっちり果たす。そのつもりだ。
 しかし、問題はこの温泉だ。
 温泉。温泉だ。湯。つまりは水。
 果たして、入って浮力は働いてくれるのか。
 そもそも自分の鎧装は水に浸かって大丈夫なのだろうか。メンテとか。
「……いや、待てよ」
 そのとき、アダムに電流が走るッ!
 ここは温泉だ。
 温泉とは、温泉だ。
 つまり温泉は温泉であり、水ではない。きゅーいーでぃー。
「エルシーさん!」
「はーい?」
「僕はこの温泉に入ることにしたよ!」
「え」
「え」
 マリアンナも釣られて声を出してしまった。
「鎧装を水に漬け大丈夫かなと思ったりもしたけど、温泉だから大丈夫だ!」
「待って、それは理論が飛躍どころか大ジャンプしすぎてない?
「考えてみたら鎧装は蒸気機関! 温泉だって湯気が出てるじゃないか!」
「待って、その理屈はもはや理屈のガワを被ったナニカよ!?」
「何より、僕だって泳ぎたいんだァァァァァァァァ!」
 ザッパーン。
 アダムがきれいなフォームで温泉に飛び込んだ。
「…………」
「…………」
 彼が飛び込んだ場所を、エルシーとマリアンナが息を殺して眺め続けた。
 そして十秒。
 二十秒。
 三十秒。
 四十秒。
「……エルシー?」
「そうね。そろそろ助けに……」
 水面が、大きく爆ぜる。
「うおおお、今こそ燃えろ僕の命の欠片よ! この温泉で泳ぐため――ッ!」
「「こんなところで命燃やしちゃだめェェェェ――!?」」
 かくして、命の欠片――と書いてフラグメントと読む――を燃やしてでも泳ごうというアダムの企みは阻止されたのだった。
「リソースを削って泳ごうというのは、所詮虫のいい話だったのか……!」
「いや、別に、そんなことないと思うわよ?」
「そうよ。たぶん、普通に泳げばいいと思うし……」
 慰めるエルシーとマリアンナに、アダムがハッと顔を上げる。
「そういえば僕、今、虫のいい話とか言ってしまったね! 僕はマリアンナじゃないのに……!」
「それ、別に私の専売特許じゃないからね?」
 この人、信念が燃えてないときは自由だなー、と思うマリアンナであった。

●先生の話は聞きましょう
「ふぅ……、ちょっと疲れたわ」
 マリアンナがひと泳ぎして、温泉の端の方へと寄ってくる。
 そこに、「はい、どうぞ」と『聖き雨巫女』たまき 聖流(CL3000283)が飲み物を差し出してくる。
「たまき、ありがとう。いただくわね」
「はい、ゆっくり飲んでください。蒸しパンもありますからね」
「甘い匂いがするわ。ちょうど、おなかが減ってたところなの!」
 一度温泉から出て、マリアンナは受け取った蒸しパンをつまんだ。
 動かして疲れた体に、パンの甘みが心地よい。
「ん~! 美味しい!」
「そうですか。よかったです」
 マリアンナが蒸しパンに舌鼓を打っていると、その声を聞きつけてか、『神の御業を断つ拳』ライカ・リンドヴルム(CL3000405)もやってくる。
「たまき、アタシもそのパン、もらっていいかしら?」
「はい、いいですけど。……あら、ライカさんは水着じゃないんですね」
 たまきが見ると、ライカは体にタオルを巻いているだけだった。
「ああ、うん。何か水着って、どうすればいいか分からなくて、ね」
 ちょっとバツが悪そうに言って、ライカはパンをかじる。
「ん、美味しい」
「まぁ、裸でなければ別に注意することでもありませんね」
「やめてよ。裸なんてさすがにねぇ……」
 ライカは苦笑した。
 彼女自身、実はここに来ることには乗り気ではなかった。
 だがマリアンナの死にそうな顔を見て、彼女を放っておけなけなかったのだ。
 つくづくお人よしだと、自分でも思う。
「ここは、本当にきれいな場所ですね」
 吹き抜けになっている天井から注ぐ陽光を浴びて、たまきが呟いた。
「ね。本当に素敵な場所。みんなと来れてよかったわ」
 休憩に入ったマリアンナもうなずく。
 彼女の様子を見て、ライカも「ま、いいか」と軽く笑みを作った。
「何だ貴様ら、揃って休憩中か」
 のっしのっしと『咲かぬ橘』非時香・ツボミ(CL3000086)が歩いてくる。
 彼女はマリアンナの姿を認めると、いきなり瓶を突き出してきた。
「ほれ」
「え……?」
「どうせ長風呂していたんだろう? 水分補給用だ」
「あ、それでしたら大丈夫ですよ、ツボミさん。さっき――」
 たまきの話を聞いて、ツボミが「ほう」と感心したように返事をする。
「さすがだなたまき、いい対応だ」
「ありがとうございます」
「だがこれからも泳ぐのであれば、ほれ」
 ツボミが持っていた桶を置いた。
 そこには、幾つもの果実が積まれていた。
「パンを食った? ならデザートもついでに食っていけ。美味いぞ」
「わぁ、じゃあいただくわね!」
 マリアンナが笑顔で果実を一つ手に取った。
「たまきもツボミも、準備がいいわね。アタシも一つもらっておくわ」
「私もツボミさんもドクターですから」
「そういうことだ。はしゃいでるガキが大勢いるからな。何が起こるかわからん。備えぐらいはしておくのが当然だろ」
 ツボミが笑ってマリアンナを見る。
「別に、はしゃいでなんかないわ!」
 頬を膨らましてマリアンナは抗議するが、その頬には食べカスがついていた。
「マリアンナ、頬、ついてるわよ」
「え? あ! ……ぅぅ」
 ライカに指摘されて気づき、マリアンナは身を縮こまらせた。
 それを見たたまきとツボミが二人して笑う。
「もぅ! 笑わないでよ!」
「おお、悪い悪い。しかし、まぁ……」
 ツボミは言うと、パーヴァリがいる方を見た。
 彼も彼で、他の自由騎士達との雑談に花が咲いているらしい。
 遠巻きに眺めても、その顔が笑っているのが見えた。
「ようやくそこまで笑えるようになったか、貴様らも」
「……ツボミ?」
「いや、こっちの独り言だ、気にするな」
 今は朗らかに笑っているマリアンナ。
 だが、最初にイ・ラプセルにやってきた彼女は、世界の全てを呪っていそうな、そんな底なしに昏い目をしていた。
 過去がなくならない以上、きっとそのときの感情は今も彼女や彼、そしてヨウセイ達の間に残っているはずだ。
 それでも――こうして、笑い合うことができるまでになった。
「これにてお役御免といったところか」
「さっきからどうしたの?」
「何でもないと言っているだろう。ところでマリアンナ、貴様、またここから湯に浸かる気ならばあまり長く浸かるなよ? 頭が痛くなったら言え?」
「そうですよ。長湯はのぼせや湯あたりの原因にもなります。そうした場合は冷やした濡れタオルなどで頭を冷やすなどしてですね――」
「待って、ねぇ、ツボミもたまきも、別に私のぼせたりは……」
「「みんな口ではそう言うから」」
 マリアンナ、医者二人に追いつめられる。
「そ、そうだ、ライカ! ライカ、助け――」
「ごめんね、マリアンナ」
 ライカはすでに温泉の中に逃げてしまっていた。
「そ、そんなぁぁぁ~~~~」
「コラ、話はまだとちゅうだぞ!」
 ツボミとたまきの『長湯したらこうなるぞ講座』はまだ始まったばかりだ!

●温泉、楽しかったです!
 やがて陽も暮れて、空が朱色に染まり始めた。
 やってきた面々は温泉から上がって帰り支度を始めている。
「そっちはどうだい、マリアンナ」
 自分の準備を終えたパーヴァリが、妹に尋ねた。
「こっちは大丈夫よ、兄様」
 マリアンナの方も、今準備を終えたところだった。
 もうすぐ、帰りの船がやってくる。
 それに乗って、皆でアデレードへと帰るのだ。
「マリアンナ」
「なぁに、兄様?」
「今日は楽しかったね」
 いつもであれば、兄はここで「楽しかったかい?」と尋ねてくるはずだ。
 しかし今日は違っていた。
 パーヴァリもまた、温泉での一日を十分に満喫していたらしい。
「うん、みんなと一緒で、楽しかったわ!」
「ああ。いずれまた、今日みたいに同胞達と一緒に来たいね」
 同胞達。
 パーヴァリはそう言った。
 その言葉にはヨウセイ達だけでなく、自由騎士達も含まれているということ。
「――ええ!」
 嬉しさに満面の笑みを浮かべて、マリアンナはうなずいた。
 帰りの船が、海の向こうに見えていた。

†シナリオ結果†

成功

†詳細†


†あとがき†

お疲れさまでした!
でっかい温泉プールでのひと時、いかがだったでしょうか。
ヨウセイ兄妹にとっては良い休日になったようです。

それでは、また次のシナリオでお会いしましょう!
ご参加いただきまして、ありがとうございました!
FL送付済